LAWSON presents TrySail Live 2016 ”Headwind Sailing”

感想

「もちょ」こと麻倉もも、「天ちゃん(てんちゃん or そらちゃん)」こと雨宮天(あまみや・そら)、「ナンス」こと夏川椎菜の3人により結成されたユニットTrySailの3rdライブ。
熱烈なファンである友人に誘われ、本日単独公演初参加と相成った。アニサマやリスアニ!LIVE等で、あるいはアイドルマスターミリオンスターズのライブで彼女達のステージを見たことはあれど、これだけじっくりと堪能するのは今回が私にとっては初であった。

まず最初に「TrySail30分劇場 名探偵モチョン」と題し、兼ね役とメタフィクションとパロディにあふれた朗読劇を披露。これが腹がよじれるほど笑えるものであったのだが、この後何事もなかったかのようにライブが始まるのがまたシュールで面白い。

TrySailのステージで私が特に好きなのが、トリッキーなステップと整ったフォーメーションが美しいダンス。「whiz」のイントロの独特のステップであったり、「Baby My Step」のリードヴォーカルと残りの二人との対照的なフォーメーションであったり。このあたりはもう見ないとわからないと思うのでとりあえず見てほしい、としか言いようがないあたりに、テキストの限界を感じざるを得ない。

そうかと思えば「七つの海を渡る風のように」(愛内里菜&三枝夕夏のカバー)では、美しい三声でのハモリを披露。なるほどヴォーカルワークもすげえな、と謎のプロデューサー的目線で見入っていた。

ソロ曲ゾーンでは、ソロ活動をしていないもちょとナンスはカバー曲を歌うのであるが、もちょが「PEACH」(大塚愛のカバー)、ナンスが「じょいふる」(いきものがかり)という、アラサーを殺しにくる選曲であると同時に本人のキャラクターにピッタリのナイスすぎる選曲であった。

アンコールで「ホントだよ」が流れた瞬間に地鳴りのような歓声があがり、この曲の人気っぷりをまさに身体で感じた。続く「Sail Out」はこの流れで聴くと非常に感慨が深く、やはり涙がこぼれてきてしまったのであった。TrySailの三人は、なんだかんだ言いつつも本番ではビシっと決めてくるタイプだと思うけど、きっとその裏側には凄まじい量の努力があったはず。単独ライブ初参戦である私は、それを想像することしかできないけども、このとき、少しだけ垣間見えたような気がしたのであった。

ところで、過去の公演はすべてパシフィコ横浜で行われており、今回が初のそれ以外の会場であったという。天ちゃんは「実家から出てきた」と言っていたけども、ここで私は敢えて「初めての遠洋航海へ向けて最初の寄港地にたどり着いた」という長ったらしい表現を使わさせていただく。横浜と東京という位置関係と、この日に発表された全国ツアーのことを考えたら、なんとなくその表現がしっくりくる気がするのだ。

このライブのタイトル「Headwind Sailing」は「向かい風のセーリング」という意味になる。このタイトルの通り、これから大海原へと漕ぎ出していく三人の航海は決して順風満帆とはいかないのかもしれないけども、MCの端々から感じられる仲の良さがあれば、きっと大丈夫なんだろう、と思えた。












終わりだよ~(o・∇・o)

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