イヤホンズ一周年記念LIVE「東京声優朝焼物語」

感想

テレビアニメ「それが声優!」から飛び出したユニット、イヤホンズの一周年記念ライブ。
デビューシングル「耳の中へ」の発売日がちょうど公演日ということで、ちょうどデビュー一周年という奇跡であった。

りえりーが膝を傷めていたとのことであったが、まったくそれを意識させないパフォーマンスで、元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれた。その分をカバーするかのようにまりんかとがっきゅがいつもより元気に動いていたかのようにも感じられたが、それ以上に、彼女たちはこの一年間で大きく成長したのが素直にパフォーマンスに表れていたのだろう。

セットリストはこれまでの持ち曲をほぼ全て歌い切り、カバー曲「乙女のポリシー」を含めた大ボリューム。イヤホンズ vs Aice5の公演日は1stアルバム「MIRACLE MYSTERY TOUR」の発売翌日ということもあり、あまり盛り上がりきれなかったところがあった人が多かったかと思うが、この日はフロアが熱く盛り上がっていた。イヤホンズの楽曲は独特な雰囲気を持つものが多く、初見でこそ面食らうものの、聴きこむとその魅力がよくわかってくるものが多い。そしてこの日、ライブで一通り聴くことで、さらに楽曲の魅力が深く理解できた。

特に「あなたのお耳にプラグイン!」からカバー曲につないでいく流れはほかではマネできないと思うし、「プロ根性!~地獄の一丁目特訓の巻~」や「280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~」といった曲も面白い。そうかと思えば、シリアスな和ロックである「ススメ!音羽少女隊」といった正統派にクオリティの高い楽曲もあるのがまた憎い。

PS Vita「神獄塔 メアリスケルター」の主題歌「予め失われた僕らのバラッド」の発売や、来るアニサマ出演、そしてその際に「どこかしらで使う」ために、観客の声を収録したりと、今後のさらなる活躍を予感させるような発表もあった。

アンコールのラストで歌われた「光の先へ」。
これを聴いていたら、昨年のアニサマのけやきひろばでのステージを思い出して涙がこぼれてきてしまった。まだまだ粗削りなところは否めないものの、あのけやきひろばでのステージから比較すると見違えるかのように整腸…もとい成長した三人と、あの時の「さいたまスーパーアリーナのステージに立つ」という発言を現実のものにしたということ、それが本当に心にぐっときたのであった。

「ガムシャラって 伝わるんだ 誰も見てない所でも」
と「光の先へ」の歌詞にあるけども、この2時間ほどのステージで、僕らが全て見ることはできない、一年分の彼女たちのガムシャラを感じ取ることができたように思う。息の合った三人のコンビネーションで、二年目も全力で成長していってほしいと思った。

感想をツイートする

イベンターノートとあなたのカレンダーを今すぐ連携

Twitterにツイートする

ツイートしました

閉じる