黒ネコ集会Vol.16～由衣とチョコレート工場～ Long_t31613fの感想
声優、アイドル、アーティストのイベント・ライブ情報ならイベンターノート
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ほっちゃんこと堀江由衣のライブは、ストーリー仕立てで進む独特のスタイルであるため、たとえ最新アルバムをひっさげたツアーであっても、収録曲がすべて歌われるとは限らない、という特徴がある。
ゆえに、突拍子もないような選曲や、大胆なアレンジがなされることがあり楽しみな反面、ストーリーに組み込みにくい楽曲はなかなか日の目を見ることがない、ということも意味し、実際ライブでなかなか歌われなかった楽曲は数多い。
そんななか、今回の黒ネコ集会では「愛・恋・love」のいずれかがタイトルに入った曲を全て歌う、というこれまでになかった切り口でセットリストが組まれたことにより、定番曲からなかなか聞けないレア曲まで、1stアルバムから直近のアルバムまで、時代もさまざまな選曲がなされた。古参ファンは心をわしづかみにされていただろうし、最近ファンになった人には過去の音源をさかのぼるよい機会になったのではないかと思われる。
セットリスト（カッコ内は収録アルバム。アルバム未収録の場合はシングルを記載。）
1.ラララ愛の歌（6th AL『Darling』 ）
2.LOVE ME DO（6th AL『Darling』 ）
3.Love Countdown（7th AL『HONEY JET!!』）
4.A Girl in Love（4th AL『楽園』）
5.見つめられたら ～When I fallin' love with you（3rd AL『sky』※）
6.半永久的に愛してよ♡（9th AL『ワールドエンドの庭』）
7.Angel 恋をした（3rd AL『sky』）
8.愛のカタチ（1st AL『水たまりに映るセカイ』）
9.恋する天気図（6th AL『Darling』 ）
10.恋ごころ（4th AL『楽園』）
11.Sweet Baby Love（1st SG『Love Destiny』c/w）
12.ALL MY LOVE（3rd AL『sky』）
13.着心地の悪い恋なんて（1st AL『水たまりに映るセカイ』）
14.Baby, I love you!（4th AL『楽園』）
15.世界中の愛を言葉にして（5th AL『嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険』）
16.True truly love（8th AL『秘密』）
17.CHILDISH♥LOVE♥WORLD（8th AL『秘密』）
18.Love Destiny（2nd AL『黒猫と月気球をめぐる冒険』）
19.Happy love to you（1st AL『水たまりに映るセカイ』）
※歌唱されたのはオリジナルではなく、2012年の3rdツアーで初出となったアレンジバージョン。同様のアレンジはミス・モノクロームの歌唱で音源化されている（6th SG『チルハナ』c/w）。
個人的には、ほっちゃんを好きになったきっかけのアルバムである『楽園』の中でもお気に入りの曲の一つであった『恋ごころ』がようやく聴けたのがうれしくてちょっと泣いてしまった。
『Sweet Baby Love』はダンサーさんがかっこよくて、CDで聴くのとはまた別の印象を受けた。
『世界中の愛を言葉にして』なんかはとても懐かしいし、『Love Countdown』、『True truly love』、『CHILDISH♥LOVE♥WORLD』、『Love Destiny』といった定番化した楽曲の素晴らしさも相変わらずであった。最後の『Happy love to you』での大合唱では、会場が、えも言われぬ幸福感と一体感に包まれていた。
今回は珍しく、次回の黒ネコ集会の日程が告知されて終了となった。
そんな折、ほっちゃんが「一回目からずっと参加してくださってる方もいると思うんですけど、そろそろ身体にガタがきてる人もいるかもしれないですよね。腰が痛かったり肩が上がらなくなったり。わたしも応援してくださるみなさんのおかげでここまでこられたと思っています。イベントに来てくれればうれしいですけど、そうじゃなくてもみなさんが明日も明後日も元気に過ごしてくれればわたしはそれだけで幸せです」といったことを言っていた。（※記憶だけを頼りに書いているので一字一句同じではないと思いますが要旨はこんな感じです。）
イベントというのは十分なキャパシティの会場が確保できなかったりといった運営側の都合であったり、あるいはどうしても外せないほかの用事があったりというような参加する側の都合もあったりで、どうしてもすべてに参加するというのは難しくなってしまう。そんな事情のなかで、何らかの理由でこの集会に来られなかったそこにいないファンに対して、そして、イベントという非日常の世界から離れた後のファンの日常にまで及ぶほっちゃんの気遣いに、ほろりときてしまったのであった。
