黒ネコ集会Vol.17 ~Seventeens Summer Festival 2017~

感想

ここ最近では珍しい、前回の黒ネコ集会から間5か月ほどという短いスパンで開催された第17回。
会場は豊洲PITのオールスタンディング(後ろには一応座席もあった)、コンセプトは「夏フェス」ということで、どのような構成になるのかといろいろ想像していたら、某大型アニソンフェスよろしく「セブサマ」と銘打ち、ユニット曲やキャラソンを中心に歌うという堀江由衣一人夏フェス、といった趣のイベントとなった。

堀江由衣本人名義では、「冒険」形式のライブでは出番がなかった『eyes memorize』を始め、『夏の約束』『ひまわりと飛行機雲』といった夏の曲と『Days』『YAHHO!!』『笑顔の連鎖』といった定番曲を披露。オープニングとトリで2回登場し、最後は『Happy happy*rice shower』での締めといういつもの流れであった。

前回の『恋ごころ』は13年越しの初披露であったが、『eyes memorize』も14年越しの初披露である。実はライブで歌ったことのない楽曲が堀江由衣には結構あって、今後もファンクラブイベントではこの流れでオタクの心を鷲掴みにしてほしいところ。また、前回の集会が特殊なコンセプトのセットリストであったため、定番曲とはいえ聴けたのは本当に久しぶりで、コールしていて感慨深いものがあった。

ユニット曲ではAice5の『Lady Go!』と『Be with you』、そして黒薔薇保存会で『花火』と『満天プラネタリウム』。『Lady Go!』はソロバージョンがライブの定番となっていたが、『Be with you』は完全に意表を突いた選曲。黒薔薇保存会は2015年の「冒険V」でも復活していたが『花火』は解散以来初の歌唱。二度と聴けないかと思っていただけに嬉しさもひとしおであった。

キャラソンでは羽川翼(化物語シリーズ)『suger sweet nightmare』、成瀬川なる(ラブひな)『ラムネ色の夏』、ミルヒオーレ・F・ビスコッティ(DOG DAYS)『Promised Love~ダイスキx100~』、十六夜リコ(魔法つかいプリキュア)『オレンジア』といった、これまでの堀江由衣の声優活動の歴史を圧縮したかのようなキャラクターのラインナップ。『suger sweet nightmare』は2012年に開催された『ベストテン』で披露されてはいたものの、私は当時同盟員ではなく参加しておらず、『ラムネ色の夏』に至っては当時ほっちゃんの存在すら知らなかったレベル。まさかこんなところで聴けるとは夢にすら思っておらず、オープニングの出演者紹介の映像の時点で思わず叫んでしまったほどであった。

幕間のDJクマスターでは、トークコーナーがないかわりに事前に収録した、ある質問に対してほっちゃんが17個答える「Yui17」という企画を実施。好きなお菓子と聞かれてポテトチップスの味で数を稼ごうとしたり、好きな果物を聞かれて苦し紛れに「ファジーネーブル」(カクテルの名前)と答えるなど、いつも通りのほっちゃんであった。
静止画のチープな映像がシュールさを際立てていた。

そしてYui4。これまで正解者が出ず、ゲームに欠陥があるのかとすら言われていたが、今回は選択肢を17個に絞った「東海道新幹線の停車駅のうちから4つ」と「1から17までの数字のうちから4つ」。組み合わせの数は2380通りで、会場のキャパシティを考えると正解者が1人は出てもおかしくないレベル。もちろん、人が選ぶのでランダムではないものの、今回は過去最高の正解者が出て、クマスターが正解者の扱いに困るほどであった。ほっちゃんの思考を読むのは難しいので、これからの集会ではある程度選択肢を絞ったYui4をやってほしいところ。

さて、このところ目立った歌手活動をしていないほっちゃんであったが、誤解を恐れずに言えば、それでもこれだけ楽しいファンクラブイベントにできるなら、今の声優としての活動をメインにしたスタイルのままでもよいのではないだろうか、と思えた一日であった。これまでワンマンライブをあまり多くやってこなかったのがある意味功を奏し、まだライブで歌っていない楽曲はたくさんあるし、大人の事情でいろいろ難しいかもしれないけれどもキャラクターソングにも名曲はたくさんあるわけで。

今のほっちゃんの活動方針に対していろいろ言いたいことがある人はいるだろうし、今のほっちゃんをとりまく環境について私も思うところがないわけではないけども、私はほっちゃんがやりたいことをやりたいようにやっていればそれでいいと思うし、現にこうやって楽しい黒ネコ集会となったのだから、これも一つの正解なのだと思う。

ここからは余談。
Bブロック最後方しか取れなかったのでほっちゃんの姿はまともに見えず。
今回はそれを逆手にとって友人と集まってわちゃわちゃとやっていて、それはそれで楽しかった。
ただ、やはりほっちゃんのライブは席有りのほうが楽しいように思う。
今回はやっと確保した会場ということもあり多くを望むことはできないだろうが、次回はやはりホールでの開催を望む。

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