every♥ing! Final Fantasia-Show 2017 ~Lesson3 輝く未来へ~

感想

この日をどう迎えるべきなのか、2月12日の2ndツアー千秋楽でこの卒業公演のことが告知されてから、9か月ほどずっと考えていた。

2月の時点では「卒業」という事実をどう受け止めるべきなのかわからなかったけれども、4月1日の「ゆめいろラジオ」公開録音で、卒業旅行ツアーやラストシングルの発売など、卒業の日に向けた活動の方針が発表されると、それに向けてファンの団結力が一気に強まったような気がする。

その間、私は全ての公演に参加できたわけではないけども、行けるところは悔いを残さないように楽しんだつもりだった。それでもやはり卒業公演となると、どんな心持ちで臨めばいいのか、当日になってもどうもわからなかったのだった。

開幕。いきなり『サクライロ』だったのは驚いたし、エリイちゃんがいきなり泣き出してどうしたものかと思ったけども、エリイちゃんはすぐに持ち直して、本当に大人になったなあ、と。

この日は持ち曲がすべて披露され、まさにこれまでのevery♥ing!の集大成。
バラエティ豊かな楽曲が単純に楽しいだけでなく、一曲一曲にそれぞれ思い出がたくさんあって、それを噛みしめるような気持ちで聴いていた。特に初期の楽曲『pupa』や『希望のヒカリ』は、当時に収録されたCD音源とは歌唱技術、表現力の両面で全くの別物になっていて、3年半の活動で培われた確かな実力をまざまざと見せつけられた。

終盤の怒涛のようなシングルA面4曲の畳み掛け。
もう何も気にすることはない、これが最後だ、とでも言わんばかりのファンの熱狂を感じつつ、私も全力で声援を送り、コールを叫び、久しぶりにevery♥ing!のライブで使用が許可されたペンライトを掲げ、すべてを出し切る覚悟で臨んだのであった。
MIXについては公式のアナウンスでは禁止とされていたけども、every♥ing!がライブハウスやインストアイベントを中心に活動していた時代、そういったアイドル的なカラーが濃かった頃のこともevery♥ing!の歴史の1ページであるのならば、その文化は度が過ぎなければ肯定されるべきだと思ったのだった。

この日にどんな気持ちで臨むべきなのか、そんな難しいことは考えなくてよかったのだ。
目の前にあるものをただ楽しめばいいし、これまでの楽しかった思い出に対する感謝を素直に叫べばいいし、この先にある二人の未来を、ただ祝福すればよかったのだ。

「あの日の未来が 今ここにあるんだ
キラキラの想い出 集まってさ
ここにいる僕らでつむいだ物語
あふれそうなココロ抱きしめ 笑顔でサンキュー!」

最後に歌われた『笑顔でサンキュー!』の歌詞が、まさに自分の目の前に広がっていた景色そのもので、私は涙を流しながらもずっと笑っていたような気がする。
最後のMCで、木戸ちゃんとエリイちゃんが、二人だけで歩んできた道ではない、ということを話していたのがとても印象的だった。2月の卒業発表のときには、どこか悲痛な面持ちだった二人だけど、この日の最後は、二人ともとてもいい笑顔だった。every♥ing!としての最後のステージの最後の記憶が、ステージ上の二人も客席も笑顔で終われたのは本当に良かったと思う。

まばゆい光に向かって歩き出し、最後に客席を少し振り返ってから再び歩き出した二人。アンコールはなく客電がついて、終演のアナウンスが流れたけども、誰一人アンコールを叫びだすことはなかった。いろいろ意見はあるだろうけども、私はもう最後の二人の後ろ姿がただ美しくて、この2人をステージに再び呼び戻すのはなんか違う気がしたのだった。

ありがとう、every♥ing!。
また会う日まで、笑顔でいます。

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