Anarchy In the Today vol.II

感想

fhánaのファンである私からすると、PGRところあずとのスリーマンとなるとちょっと珍しい組み合わせだな、と思ったところなのだけど、どうやらジョンさんと和賀さんが仲良しらしく、それで実現したとのこと。

ころあずのソロのライブをライブハウスで観るのは初めてだったけども、観客の盛り上がり方が声優ライブのそれではなく、間違いなくロックバンドであった。
ダイブやらサーフやらモッシュやらが激しく、新宿ReNYではちょっと窮屈であった。
もちろん私はこういうノリは嫌いではない。
MCの自由奔放さも印象に残っていて、関係者も見ているであろうなか「義理チョコめんどい」とか言っちゃうのは本当に面白かった。

PENGUIN RESEARCHはこのライブのチケットを取るまで存じ上げていなかったのだけど、アツくてカッコいいステージだった。

特に『敗者復活戦自由形』がとんでもなくカッコいい。
ジョンさんが「自分は一回バンドをあきらめたんだけど縁あってここでバンドをやっている」みたいなことをMCで話していたのだけど、他のメンバーの経歴を見てみると、まっすぐバンドとしてデビューしてきたような人はいなくて、それがこの曲の強烈な説得力につながっているのかもな、と。

https://www.youtube.com/watch?v=jqPftsgsqYI

そしてfhána。このゴリゴリのロックなステージが続いた後にどんなセトリ組んでくるんだろって思っていたら、

1.Rebuilt world
2.わたしのための物語 ~My Uncompleted Story~
3.reaching for the cities
4.街は奏でる
5.ユーレカ
6.Do you realize?(3rdアルバム収録曲)
7.Relief
8.青空のラプソディ

とかいうロックさが薄いセトリ。いやー逆に攻めてるなあ、って。
ここで安易に『divine intervention』とか『現在地』とか入れないのがカッコいいし、それだけ最近の曲の存在感が上がってきたのかもなあ、とも思う。
MCでは、ケビンくんが先日のイベント出演で訪れた香港でカバンをバスに置き忘れたままホテルまで気が付かなかったとかいうロックなエピソードが語られて笑いを誘っていた。

ジョンさんが、fhánaのことを「キラキラしたサウンドなのに客に媚びないバンド」と評していたのだけど、これがまさに私がfhánaを好きな理由と一致した。
fhánaのサウンドは一聴してポップなのだけど、よく聴いてみるととても凝ったことをやっているし、アニメ作品に寄り添いながらも自分たちがやりたい音楽をやるという、自己主張の仕方がさりげなくてうまいバンドだと思っている。聴きやすくもテクニカルでおしゃれ、というこの絶妙なバランスの音楽を、これからもfhánaには作り続けていってほしいなあ、と思ったのであった。

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