舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~箱根学園王者復格(ザ・キングダム)~ 東京公演 3/4昼

感想

新インターハイ2日目、スタートから最初のスプリントラインから山まで。箱根学園ファンなら必見です。最初から最後まで、泉田が中心にいて、彼がすべてをあやつっているように思えました。物語はマンガで読んでいるはずなのに、「結末はどうなる」と思わされるのは役者の演技のぶつかり合いでどちらに転ぶかわからないからだと思います。
そして、力強い低音が響く音楽が素敵。前回は、「葦木場拓斗」の第九でした。今回は6人そろうことによる力強さが重厚な、ややロック的な音楽に出ていて、客席に響きました。プレイハウスの音響もきっといいのだと思います。
もちろん役者の入り込み度合いも一段と。泉田役が完全に役に入り込んで、黒田役はつっこみのレベルがあがり、小野田役はギャグパートができるように。
「メディアミックス」の条件に『面白ければなんでもいい』の三木さんは「既存コンテンツの拡張」を挙げられていましたが私はそれに適切なエピソードの選択をいれたい。どうしても長編を展開できる小説や漫画と違い、舞台は限られた時間で、既存ファンと新規ファンを満足させる必要があるので。その点弱虫ペダルの今回のエピソードは、新たな箱根学園の3年生3人の絆のエピソードを短いながらもきっちりいれてくる巧みさがありました。これはうれしかった、、、、、。原作でもあったのかもしれないけれども、舞台上で生身の人間に「敗北、失敗を罪として受け入れのりこえる」と語らさせたのは震えました。

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