「A応P 3rd LIVE TOUR 2018-2019 ANIMETIC PLAYLIST えーおうぴーの こうげき!」⑦FINAL!東京

感想

A応P 3rdツアーのファイナル公演。

3rdツアーとはいうものの、1stツアーのファイナル公演が昨年の1/1で、2ndツアーは昨年の6月に終わったばかりとなると、2017年から2019年にかけてのA応Pがいかに濃密な活動をしてきたかはこれだけで伺い知れるであろう。

そしてこの間、グループ内の体制にもいろいろな変化があった。
2015年、「はなまるぴっぴはよいこだけ」でブレイクした頃の6人編成から、2017年の「自転車に花は舞う」より4人編成となり、その後候補生であるA応P ZEROの加入からの昇格(河上英里子は昇格せず退団)、水希蒼の一時休業、福緒唯の卒業。
私がA応Pのライブに通うようになった頃には既に4人体制で動き始めていたころなので、6人時代のことはよく知らないけども、4人時代は初期の曲はほとんど歌われることがなかったように思う。

そして今回の3rdツアー。運営側の意図を推し測るとしたら、新メンバーを育てていきつつ、新曲の振り入れに並行して初期の曲を8人バージョンで再編成し、新体制のA応Pを確固たるものとしたい、といったところであろうか。

「COSMIC MAGIC STARS」や「青春セッション PARADISE」「Stay Gold」といった新体制での初披露曲であったり、「Another World」や「恋に咲く謎、はらはらと」といった、素人目に見てもフォーメーションの入れ替わりが激しく難しそうに見える曲を、先輩メンバー2人に負けず劣らずのパフォーマンスでやりきった新メンバー6人の姿には目頭が熱くなった。

緊張がにじみ出ていた2017年のアニサマけやきひろばでのA応P ZEROのステージであったり、あるいは1stツアーのファイナル公演で披露した10人体制での「君氏危うくも近う寄れ」であったり、あるいは2ndツアーのファイナル公演で新メンバーそれぞれの口から涙ながらに語られた思いであったり、そういった積み重ねを見てきただけに、今回の3rdツアーファイナル公演で、新メンバーがそれぞれに楽しそうにいきいきと歌い踊っている姿が本当に眩しかったのだ。

そして先輩である巴と広瀬にしても、こうやって新たなメンバーで品川ステラボールという大きな会場でライブができたことが本当に嬉しかったのだろうな、というのが表情から伝わってきたように見えた。

どうしてもアイドルグループはメンバーチェンジがつきものだし、今後のグループの行く先をファン目線から見た場合、不安を感じないところがないわけではないけども、3rdツアーのファイナル公演を見たときに感じたカタルシス、これまでのグループの紆余曲折に「意味」が与えられたかのような感覚から、ファンとしても今目の前のパフォーマンスを楽しむしかできることはないし、それがいちばん楽しいんだろうな、という考えに至ったのであった。

それに、今後またグループが困難に陥ったとしても、きっとそれは乗り越えていくんじゃないかな、と、1年半ほどグループの活動を追いかけてきて感じられたので、きっと大丈夫なんだろう、とも思った。そんなわけで、これからのA応Pがどんな景色を見せてくれるのか、どこへ向かうのか、楽しみにしていたいと思う。

今回のファイナル公演では、卒業したメンバーである福緒唯が「エフ・ドラゴン」としてラスボス役で出演したほか、「愛がなくちゃ戦えない」が「キューティーハニー」と繋げた特別バージョンでの披露だったり、おそ松さん楽曲がメドレーだったり、「希望TRAVELER」がアカペラでの歌い出しだったりと、演出面でも様々な試みがなされていた。卒業したメンバーがこのようにかかわりを持っていることは、活動していた当時を知っている者としてはうれしいし、「キューティーハニー」を歌い始めたときには意外性で驚かされたし、「希望TRAVELER」のアカペラには惹きこまれるものがあった。それと同時に、これらの演出の技術的な難しさも想像がついたので、その背後にあるであろう膨大な練習量にも頭が下がる思いであった。

個人的には、今回の公演では「希望TRAVELER」のアカペラでリードをとっているように見えたり、特技としてロンダートを披露していた星希の可能性を推したい。彼女の歌唱力と身体能力は、今後のA応Pのパフォーマンスの新たな可能性を開くかもしれない、と。

感想をツイートする

イベンターノートとあなたのカレンダーを今すぐ連携

Twitterにツイートする

ツイートしました

閉じる