早見沙織 2nd CONCERT TOUR 2019 “JUNCTION” LIVE 札幌

感想

早見沙織 2nd CONCERT TOUR 2019 “JUNCTION” LIVE 札幌

・最初に
先週、いや先々週行われた早見沙織2ndツアー北海道公演の感想です。およそ1週間経て、すでに記憶がおぼろげになり、自分の物覚えの残念さに若干悲しみを感じているところですが、まぁ前向きに行きましょう。

M1. Let me hear

ツアー参加前に1曲目は何が来るんだろうと?と考えはしたものの、順当にアルバムのM1である。
相変わらず歌が上手い。12に歌が上手くて34はなくて5に歌が上手い。
初っ端から手拍子を求められるのは、ライブは声優ばかり(のみではないが…)行ってた
身としては少し新鮮ではある。ハンドクラップだったり「あー声が聞きたいよ~」だったりすごい音楽を楽しんでる感する曲(KONAMI)去年の12月ライブもそうだったが、この曲の双方向感が楽しい。

M2. Secret

JAZZ曲いいですよね、いっそ1度JAZZ曲だけのアルバムとかライブやってほしい(KONAMI)

M3. やさしい希望

他がアクが強い曲過ぎて、このメンツの中では相対的に一番普通な曲かもしれない。
ゆえに純粋に歌の上手さを味わえるポジションだといえるかもしれない。

M4. 夢の果てまで

今回のアレンジ自体は、オリジナルの歌謡曲っぽさは控えめでよりポップスに近づいたというか演奏的には他のポップなナンバーと近しい空気感。
シングル曲では今のとこ1番好きだし、聞くたびに竹内まりやに圧倒的な感謝を抱かずにいられない曲。
この曲辺りで女性ファンとアイコンタクトから「うんうん」って頷いて分かりあってたの尊かった。

-MC-
ここまで4曲MCなしで突っ走ってからやっとMCという感じ。
もっとも兎にも角にもまず第一に歌、音楽を聞かせようというスタンス故に納得いくものである。はやみん的にも北海道ライブは初だそう。

M5. Jewelry

CCさくらのED曲だけあって、これもクライマックス感あるけどまだ序盤。
この時点で満足しすぎて若干お腹いっぱい。

M6. SUNNY SIDE TERRACE

終盤に向かうとドラムがドンドン加速していった。
アッチェレランドである。M6で加速してそのままM7につなぐ流れが見事だった。

M7. メトロナイト

賭ケグルイでは「もう税金は払いません」とか言ってたのに、こっちは「もっと働いてよ」。80年代?的なノスタルジーもあり、この曲もムードがヤバい良い意味で。

M8. 白い部屋

ここからM10までは、透過スクリーンでステージが隠れててカーテン越しに歌を聞くという状態(無論意図的な演出)だった。
「御簾ごしに偉い人に謁見するのってこんな感じだろうか」などと考える。
「歌ってる姿を見たい」っていう人、というか「ライブ=歌ってる、演奏してる姿を見るもの」って考えからしたらこれは賛否両論出そうではある。
最も「アルバムジャケットの時点で本人の写真ないじゃん」とも言えるので、これはそういう演出なんだと個人的には納得している。

M9. 祝福

前曲もそうだがこの辺はアルバムでもダークなゾーン。こちらは異色なシューゲイザー系の曲。いや、覆面系ノイズにもシューゲイザーあったしそうでもないか。
ストリングスのノイズは、スタジオ音源の時点で「シューゲイザーまでいくかいかないかのオルタナ」くらいの感じだが、今回のアレンジは強弱法でドンっと入ってきてそこから終盤までドラムのアクセントが強いものだった。
「祝福」っていうとキュアフェリーチェいいですよね、CVが好き(KONAMI)

M10. interlude: forgiveness

1stアルバムでいう、hayaminstポジション。前曲や前々曲が懺悔って感じの曲なので、こちらは赦しでいい対比になってるんですよね。
ライブ的には箸休めポジション、御簾ごし3曲に弾き語りのスローな曲3曲が続いて「ぽやしみ~」になってた人多そう()

M11. 星になって

ここから3曲はピアノの弾き語りで。ステージのサイズ的な理由もあるが、ピアノを弾いてる姿を横から見るというのも余りないものだと思った。
弾き語り前に「よし。手に汗握るゥゥ」とか言ってたのは笑ってしまった。「弾き語りは、いつも上手くできるか緊張する」とかいいながら難なく弾き語るのはほんと酷い(ほめ言葉)

M12. 琥珀糖

「宝石であるJewelryに対して、琥珀糖は見た目こそキラキラして宝石だが、味わえば溶けてなくなっていくお菓子」という話をしてた(結構してる)。
強弱法?、「いったん静かになってまたクレシェンドでクライマックスに向かっていくとこのダイナミズム好き。

M13. 未発表曲

「まだ歌詞は決まってないので、その時の気分で」とラララだけで歌う。ラララだけでこんなに様になってしまうのもやはり歌唱力あってこそ。
早見「歌詞は徐々に作っていって、東京公演(4公演目、千秋楽)で完成できたらとか言ってたらもう3公演目(笑)」

M14. ESCORT

エスコートしてほしい(KONAMI)

M15. little forest

最後のコーラスでフェードアウトしてくとこ、ほんと好き(語彙力皆無)

M16. Fly Me To The Moon (カバー)

アニメオタク一般にはエヴァのEDといったところだが、声優早見沙織としてはアイマスの曲である。
「幼い頃母についてジャズボーカルを習っていて、母とよくデュエットしていた思い入れのある曲」という話をした後「早く’そっち’の話をしろみたいな顔をしている方もいますが(笑)」と名前こそ出さないものの楓さんの話へ。
『「この衣装、いいっしょ?」みたいなことを言ってるキャラクターでカバーさせてもらってる』「プライベートでも役者としても縁がある曲」。
もともとジャズのスタンダードナンバーな曲だけあって、はやみんの作風・ボーカルにはに滅茶苦茶合っている。
あんまりワンマンライブでアニメの話をしてる印象がないので、アイマスの話を結構尺取ってやってたのは個人的には新鮮。

M17. 僕らのアンサー
「みなさん座ってばかりですよね?そろそろ血を流しませんか?(ニッコリ)」といつもの流血推奨もとい血行促進促進。
「これから激しい曲やるから、お前らも準備運動するやで(文意)」云々言って早見さんがラジオ体操よろしく伸びしたりしてたんですけど、脇と二の腕にしか目が行きませんでしたね()

他の水瀬だ喜多村だetc…を比較に出すまでもなく(そっちの2人も音楽的にバラエティに富んで面白いのでオススメ)、早見沙織のアルバムはものすごいアッパーチェーンがないので確かにこういう風にこぶし突き上げてみたいな曲はなく、ライブでそういうアクションもあまりないので貴重な曲である。

M18. 夏目と寂寥

すごいあっさり歌ってるけど(無論実際はそんなことないはずだが)、この曲アルバム中でも12争う難しい曲のはずなんだけどなぁ。
このM1718辺りが、早見さんもいい意味でで肩の力抜けてノリノリで歌ってた。

M19. Where we are

1stツアー行った人なら「ここでメンバー紹介!」と幻聴が。そういえばこの曲スタジオ音源としてはまだ出てないんだよなぁ…
終始良かったとしか言えないし、なんかもう言うことがない。

M20. Bleu Noir

はやみんが楽しそうに歌っててよかった(KONAMI)
この曲に限ってでないが、歌詞がない「タスラララッタッタラッタ~」みたいなとこ
の埋め方がすごい上手いんですよね、無理に尺埋めしてる感じがみじんもない。

M21. 温かな赦し

圧倒的な救済感。

En1. NOTE

これもやさしい希望と同じく、シンプルな構成ゆえにボーカルの上手さが分かる曲。

En2. 新しい朝

早見「次で最後…の1つ前の曲です(笑)」
夢の果てまでがドラマチックなのもあり、最初シングルが出たとき地味だなと思った(いや、ストーリーの大団円のための曲だから元からそういうコンセプトなのだろうけど)曲だが、こうしてセットリストの流れに組み込まれるとすごい抑えの安心感みたいなものを感じられる。そういう意味では役得。「朝」で「朝」って読むのは、万葉集にも書かれている常識である。

En3. Bye Bye

タイトル的にこれもすごいラストにふさわしいナンバー。「ふりだし」もそうだけど、バイバイってのもネガティブなニュアンスより「未来に進んでいこう」っていう意思、前に進むための別れなのですごい前向きな曲なんですよね。セットリスト的にもきれいな流れ

・雑感

・2時間半で24曲もやってるというのは、純粋にすごい。
自分の経験則でしかないが「2時間半~3時間くらいのワンマンライブでMC抜いたら17~20曲くらい」というものが1つの目安だったので、ものすごく密度が高いと言える。そりゃMCの時間を短く感じるわけである(実際短い)

・MCの話は大意としては思い出せるが、曲固有の話以外ってなると、あんまりどこでどの話してたのか時系列覚えてないし、曲単位の印象の話ってなるともっと覚えてない。レビュー書きながら「ナニイッテンダ?」だが。

・ライブのバンドメンバーが黒須・黒田・角脇・かどしゅんたろうというメンバーで、
「演奏もカッコいいんですけど、バンド名もカッコいいんです」「黒黒かどかどで名付けてブラックコーナー」「強そう」って言ってたのほんと好き。
かどしゅんたろうといえば、昔キタエリの1stツアーとかで弾いていた人という印象()

・全体的に、バンドメンバーの演奏は序盤控えめでボーカルを前面に出す構築、そこから後半に向かって次第に主張が強くなり前に出始め、M17辺りでボーカルと対等くらいになった印象。今回は、1stやこないだのウィンターライブの水槽みたいにベースが良い意味でバキバキだったりというのはあまりなかった。
しいて言えばSUNNY SIDE TERRACEとかのドラムが結構前に出るアレンジだった、今回はドラムの存在感が良い意味で大きかった。

・Let me hear、夏目と寂寥、夢の果てまでetc…とアルバムの序盤に特に自分の好きな曲が固まってるけど、アルバム自体余すとこないできなので、そこからできあがるライブが良いのもむべなるかな。

・序盤にやさしい希望、夢の果てまで、Jewelryとか強いタイアップほぼやって「こん先どうすんの」となったけど(いや気にしなかったが)、元から強い曲しかないし歌が上手いし歌が上手いので(大事なことなので2回ry)杞憂だった。「この人なら絶対楽しませてくれる」という圧倒的な信頼がある(信者)

・早見沙織のライブに行くの自体は、去年のクリスマスライブ以来。
僕自身は1stツアーの千秋楽なんかには行っているが、それからもう3年も経つのかという感慨は大きい。そりゃまほプリが3年前の作品になるわけである。

・以前の公演でアンコールの呼び込みをせず拍手だけでアンコール待つスタイルでやってて「これいいな」と(むしろ拍手だけが)思ってたとこ「アンコール!」って声がちらほら聞こえたのは「ちょっと無粋じゃない?」と個人的に思った。

・昨年は水瀬いのりの金沢を見に行ったが、アウェーのライブは楽しいなと思った(KONAMI)
今回すごいいい位置で見られたのも相まって、良いライブだった優勝だった(KONAMI)

総じて

・前回に続き満足度が半端ない

・早見沙織、スタジオ音源の時点で相当な完成度なのに、ライブがアップコンバート過ぎてスタジオ音源で満足できない身体になってしまうので、
彼女のライブには足を運ばない方がいい

その他

・私個人の話をすれば、北海道は16年の2月ぶり2回目だ。ただ、父方の先祖が明治の頃旭川にいたらしいので、北海道には多かれ少なかれ関心がある。
まぁ今回も前回も行ったのは札幌なのだが。前回は札幌で旭川ラーメン()を食べたが、今回は土曜の夜に海鮮を食べたくらいか。普段行かないとこに行くからといって、
別に名物を食べるかどうかといわれると、この辺は本当にその場次第だし気分次第だ。

・会場のすぐ近くに札幌市資料館という旧札幌控訴院を利用した建物があり寄ってみた。ここといい旧北海道庁舎といいなかなか趣ある建物が残っていて札幌も
1度くらい真面目に観光したい

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