舞台「おおきく振りかぶって」 2/8

感想一覧(1)

  • libro

    「劇場で野球の試合を見てきた」という感じ。「ダイヤのA」は見ていないので「合計18人必要で、長打をうったり走ったりする野球をあの舞台でどうやるのか」という関心が強かったですが、非常によかった。あまり後ろを向かないように、バッター、キャッチャー、ピッチャーは横に並ぶ雰囲気。1~3塁を走るのはうまく三角形にして、ホームが舞台の一番手前にきているようにしていました。
    なんといってもうれしかったのはかわいい全員のダンス。音楽は傑作だったアニメへのオマージュか、アニメ用の歌の利用です。

    ストーリーは、西浦のチームの出会いから、桐青戦まで。少し速いペースと思いつつ、確かにここまでやって「なにかやってくれる」感がでる。VS三星、武蔵野第一の試合観戦という要所は押さえつつ。

    脚本・演出の成井さんのインタビューなどみないとはっきりしませんが、個人的な印象としては試合を描くというより「チームで戦う競技を通じて、個人、特に三橋と阿部が居場所を見つける物語」という印象。三橋は同じスポーツをする人に認めてもらう。そしてマンガでは気がつかなかったけれども、阿部も、榛名さんとの別れがよくなくて、自分と組んでくれるピッチャーを探していた。阿部はなまじ選手として優れていたから気がつかなかったのかなー。

    2人以外も「いかにも」でした。田島は田島だし、ほかはほかだし。細かなセリフや演出はアレンジされていても「ああこのキャラならこれいうよな」とイメージのズレがないのはさすがです。

    続編やるのかなー?やってほしいなー。

    ちなみに観客はほとんど女性。原作もそうですがすでに役者ファンも。2・5次元系とキャラメルボックスと舞台系がうまくミックスしているイメージ。阿部役は声が低くて阿部の怖さが増幅されました。三橋役の人はなくのがうまかった。

    パーマリンク  2276日前

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