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fhána 2ndツアーの追加公演にして最終公演。会場は単独ライブでは最大規模であるZepp DiverCity Tokyo。追加公演ということもあり、過去の公演から演出もセットリストも大きく変わり、彼らの原点となった「Cipher サイファ」や、インディーズ時代の名曲「街は奏でる」といった久しぶり（恐らく1stツアーの追加公演ぶりのはず）の曲も入っており、改めて彼らの軌跡を振り返るかのようであった。早めの整理番号を手に入れたので、二列目まで進むことができ、今回はステージパフォーマンスをじっくりと堪能することができた。yuxukiさんの熱くエモーショナルなギタープレイを間近で見ることができ感動した。特に「kotonoha breakdown」のアウトロでの絶叫するかのような爆音にはいつも泣かされてしまう。「Antivirus」の間奏のノイズでもyuxukiさんがエフェクターをいじって音を出していたことや、「c.a.t.」でのネコの鳴き声のような音もエフェクターで作っていたことにも気づくことができた。「Relief」のアウトロでの佐藤さんシンセソロは相変わらずのかっこよさだし、「Critique&Curation」でのギターボーカルもかっこよかった。さらに「Antivirus」でギターとシンセを使い分けてることに今更気づき、マルチプレイヤーっぷりにただただ驚くのであった。kevinくんの「Antivirus」でのサンプラー捌きは見事。さまざまな音が次々と繰り出されるのに、うるささを感じない絶妙なバランスになっているのはとても不思議。「Antivirus」の間奏から落ちサビの流れはやっぱり何度聴いても泣かされてしまうのであった。そしてtowanaちゃんのボーカル。この日は特に声が響いていたように感じたし、最終公演であることもあって感情もこもっていた最高のパフォーマンスであったと思う。「コメットルシファー」のCメロでの「生まれてきた意味なんてさ わからないよ」の部分では鬼気迫るような勢いを感じ、一気に惹きこまれてしまった。そんな素晴らしい演奏をする彼らであってもMCはいつもの通りゆるい雰囲気で、6/2のハイレゾ音源視聴会でややウケだった「ソフト麺」の話を再び持ち出しオチのないまま終わらせる佐藤さんであったり、「身長5m」のネタをいまだに引っ張られる哀れなkevinくんであったり、コッパーフォンを通して観客の心に直接話しかける佐藤さんであったり、kevinくんにツアーの感想を求め結構長くしゃべらせるもリアクションが薄い佐藤さんであったり。つまり佐藤さんがいつも通りだったというわけであった。最後にyuxukiさんが「大きなハコでやることが目的ではなく、大きなハコでやると一度に多くの人に音楽を届けられるのがうれしい」と言っていたが、つまりそれは「fhánaはどれだけ大きなアリーナだろうと小さなライブハウスであろうとスタンスを変えない」という意味なんだろう、と考えた。そして、私としてもこれからfhánaの音楽はもっともっといろんな人に広まってほしいし、大きな会場でライブが行われるときはそれこそ「チャンス」であるので、ぜひとも生で彼らの音を聴きに来てほしいと思う。CDじゃ聴けない、その場限りの音を全身に浴びに来てほしいのだ。そして佐藤さんは言った。「fhánaの音楽はメンバーだけで作っているものではなく、ファンもfhánaの物語を作っている」と。私がfhánaの音楽に感銘を受けているだけでなく、fhánaのメンバーもファンに刺激されて作品を作っているのだとしたら、これはきっと、バラバラだった個々の世界が、「意味」を越えて重なった瞬間そのものなのだと思う。fhánaメンとふぁなみりーが、空と月が距離を保つように、互いに欠けてはいけない存在として、これからも新たな物語を紡いでいけたら、私もそのうちの一人としてうれしく思う。
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憂鬱の向こう側へ行くことができました
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fhána 2ndツアーの追加公演にして最終公演。会場は単独ライブでは最大規模であるZepp DiverCity Tokyo。
追加公演ということもあり、過去の公演から演出もセットリストも大きく変わり、彼らの原点となった「Cipher サイファ」や、インディーズ時代の名曲「街は奏でる」といった久しぶり（恐らく1stツアーの追加公演ぶりのはず）の曲も入っており、改めて彼らの軌跡を振り返るかのようであった。
早めの整理番号を手に入れたので、二列目まで進むことができ、今回はステージパフォーマンスをじっくりと堪能することができた。
yuxukiさんの熱くエモーショナルなギタープレイを間近で見ることができ感動した。特に「kotonoha breakdown」のアウトロでの絶叫するかのような爆音にはいつも泣かされてしまう。「Antivirus」の間奏のノイズでもyuxukiさんがエフェクターをいじって音を出していたことや、「c.a.t.」でのネコの鳴き声のような音もエフェクターで作っていたことにも気づくことができた。
「Relief」のアウトロでの佐藤さんシンセソロは相変わらずのかっこよさだし、「Critique&Curation」でのギターボーカルもかっこよかった。さらに「Antivirus」でギターとシンセを使い分けてることに今更気づき、マルチプレイヤーっぷりにただただ驚くのであった。
kevinくんの「Antivirus」でのサンプラー捌きは見事。さまざまな音が次々と繰り出されるのに、うるささを感じない絶妙なバランスになっているのはとても不思議。「Antivirus」の間奏から落ちサビの流れはやっぱり何度聴いても泣かされてしまうのであった。
そしてtowanaちゃんのボーカル。この日は特に声が響いていたように感じたし、最終公演であることもあって感情もこもっていた最高のパフォーマンスであったと思う。「コメットルシファー」のCメロでの「生まれてきた意味なんてさ わからないよ」の部分では鬼気迫るような勢いを感じ、一気に惹きこまれてしまった。
そんな素晴らしい演奏をする彼らであってもMCはいつもの通りゆるい雰囲気で、6/2のハイレゾ音源視聴会でややウケだった「ソフト麺」の話を再び持ち出しオチのないまま終わらせる佐藤さんであったり、「身長5m」のネタをいまだに引っ張られる哀れなkevinくんであったり、コッパーフォンを通して観客の心に直接話しかける佐藤さんであったり、kevinくんにツアーの感想を求め結構長くしゃべらせるもリアクションが薄い佐藤さんであったり。つまり佐藤さんがいつも通りだったというわけであった。
最後にyuxukiさんが「大きなハコでやることが目的ではなく、大きなハコでやると一度に多くの人に音楽を届けられるのがうれしい」と言っていたが、つまりそれは「fhánaはどれだけ大きなアリーナだろうと小さなライブハウスであろうとスタンスを変えない」という意味なんだろう、と考えた。そして、私としてもこれからfhánaの音楽はもっともっといろんな人に広まってほしいし、大きな会場でライブが行われるときはそれこそ「チャンス」であるので、ぜひとも生で彼らの音を聴きに来てほしいと思う。CDじゃ聴けない、その場限りの音を全身に浴びに来てほしいのだ。
そして佐藤さんは言った。「fhánaの音楽はメンバーだけで作っているものではなく、ファンもfhánaの物語を作っている」と。私がfhánaの音楽に感銘を受けているだけでなく、fhánaのメンバーもファンに刺激されて作品を作っているのだとしたら、これはきっと、バラバラだった個々の世界が、「意味」を越えて重なった瞬間そのものなのだと思う。
fhánaメンとふぁなみりーが、空と月が距離を保つように、互いに欠けてはいけない存在として、これからも新たな物語を紡いでいけたら、私もそのうちの一人としてうれしく思う。
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