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11月16日発売予定の「全部、君のせいだ。」の試聴会。11曲の収録曲すべてがこの日初披露となった。工藤さんのオタク心を理解した司会っぷりのおかげで、エリイちゃんの緊張も早々にほぐれていたように見えた。この日のエリイちゃんの衣装も、タータンチェック柄のセットアップにワインカラーの帽子と、色のはっきりした秋らしいコーディネートで、パステルカラーが多かったこれまでとガラリと違う雰囲気が新鮮だった。楽曲は70年代～80年代くらいのアイドル歌謡的なサウンドをベースにしつつも、幅広いジャンルのものが揃っていた。統一感がないように聞こえて、どの曲にもエリイちゃんらしさが感じられ、それに気付くと、不思議とまとまりをもって聞こえてきた。以下、全曲レビュー。長いのでお時間のある方だけぜひ。1.全部キミのせいだ幻想的な雰囲気に、エリイちゃんの艶のある歌声がよく合っている。少女の恋心を歌っているようで、ファンへの感謝のメッセージも込められているように、試聴会でのエリイちゃんの話を聞いていて感じた。2.星屑のシャンデリアエリイちゃん自身がデモ音源の段階からお気に入りと話していた曲。レコーディングでは仮歌に引っ張られないように心掛けたとのこと。低めに抑えた歌声にはハリがあり、歌唱力の高さがうかがい知れる。3.Lunatic Romanceエリイちゃんいわく「グループサウンズ風」。実際どこか懐かしい雰囲気のあるGS歌謡といった感じ。「星屑のシャンデリア」に続いて、どこか暗さをまとった大人っぽい雰囲気のボーカルが素敵。4.空っぽのパペットオケが抑え目のサビからスタートして、歌謡曲チックなギターが被さってくるイントロが完全なおっさんホイホイ。エリイちゃんはどう歌ったらいいのか迷った、と言っていたけども、工藤さんは「これぞエリイちゃん」と言っていて、私は工藤さんに完全に同意する。どこか古風な雰囲気を漂わせているエリイちゃんだからこそ似合う一曲。5.雨と魔法声を作って演じている雰囲気のあった2曲目～4曲目と比べ、等身大で歌っている雰囲気のあるバラード。エリイちゃんの優しい人柄がにじみ出ている、語りかけるような歌い方にぐっときてしまった。6.ドーナツガール個人的には同じレーベルの内田彩さんで馴染みのある、hisakuniさんのキュートなテクノポップサウンド。今回はエリイちゃんに合わせて80年代風の味付けになっているように感じた。多重コーラスにリバーブ効かせたやわらかな立体感が素晴らしい。7.Zi-Gu-Za-Gu Emotion「ドーナツガール」に続けてデジタルサウンド。こちらはかなり今風のアレンジに寄っていて、オートチューン的なエフェクトがかかったボーカルがまた新鮮。8.cakes in the box「ALI PROJECT」なんかをほうふつとさせるダークでゴシックな雰囲気で、聴いた瞬間ゴスロリを着て歌うエリイちゃんの姿が容易に想像できた。客席のペンライトは赤く染まりそう。9.アリス＊コンタクトド直球なアイドルポップス。Bメロでは最近流行りのオーイングからの手拍子2回じゃなくて、ちゃんときれいなPPPH入れたい感じのやつ（伝われ）。10. My first love初恋の歌かな、って想像してたら、もうちょっと広い意味で家族愛的な曲だった。でもエリイちゃんとしてはファンへの感謝の気持ちも込めた、とのことで、ファンのひとりとしては身に余る喜びである。工藤さんの「エリイちゃんのfirst love…俺？」みたいな発言には笑ってしまったけども。11.星の数じゃ足りない前々からロックが一曲入ると聞いていて、どういう路線で来るのかと思っていたところ、明るくシンプルなバンドサウンドで攻めてきた。エリイちゃんに「ロック」というイメージはあまりないので、本人もいろんなロックのCDを聴きこんでレコーディングに臨んだとのこと。結果としてエリイちゃんっぽい等身大な雰囲気に仕上がったかな、と思った。CDの音源ではどうもきれいにまとまりすぎている感が拭えず。これはライブを重ねるつれて徐々に仕上がってくる曲であると思う。
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11月16日発売予定の「全部、君のせいだ。」の試聴会。
11曲の収録曲すべてがこの日初披露となった。
工藤さんのオタク心を理解した司会っぷりのおかげで、エリイちゃんの緊張も早々にほぐれていたように見えた。この日のエリイちゃんの衣装も、タータンチェック柄のセットアップにワインカラーの帽子と、色のはっきりした秋らしいコーディネートで、パステルカラーが多かったこれまでとガラリと違う雰囲気が新鮮だった。
楽曲は70年代～80年代くらいのアイドル歌謡的なサウンドをベースにしつつも、幅広いジャンルのものが揃っていた。統一感がないように聞こえて、どの曲にもエリイちゃんらしさが感じられ、それに気付くと、不思議とまとまりをもって聞こえてきた。
以下、全曲レビュー。長いのでお時間のある方だけぜひ。
1.全部キミのせいだ
幻想的な雰囲気に、エリイちゃんの艶のある歌声がよく合っている。
少女の恋心を歌っているようで、ファンへの感謝のメッセージも込められているように、試聴会でのエリイちゃんの話を聞いていて感じた。
2.星屑のシャンデリア
エリイちゃん自身がデモ音源の段階からお気に入りと話していた曲。
レコーディングでは仮歌に引っ張られないように心掛けたとのこと。
低めに抑えた歌声にはハリがあり、歌唱力の高さがうかがい知れる。
3.Lunatic Romance
エリイちゃんいわく「グループサウンズ風」。実際どこか懐かしい雰囲気のあるGS歌謡といった感じ。「星屑のシャンデリア」に続いて、どこか暗さをまとった大人っぽい雰囲気のボーカルが素敵。
4.空っぽのパペット
オケが抑え目のサビからスタートして、歌謡曲チックなギターが被さってくるイントロが完全なおっさんホイホイ。エリイちゃんはどう歌ったらいいのか迷った、と言っていたけども、工藤さんは「これぞエリイちゃん」と言っていて、私は工藤さんに完全に同意する。どこか古風な雰囲気を漂わせているエリイちゃんだからこそ似合う一曲。
5.雨と魔法
声を作って演じている雰囲気のあった2曲目～4曲目と比べ、等身大で歌っている雰囲気のあるバラード。エリイちゃんの優しい人柄がにじみ出ている、語りかけるような歌い方にぐっときてしまった。
6.ドーナツガール
個人的には同じレーベルの内田彩さんで馴染みのある、hisakuniさんのキュートなテクノポップサウンド。今回はエリイちゃんに合わせて80年代風の味付けになっているように感じた。多重コーラスにリバーブ効かせたやわらかな立体感が素晴らしい。
7.Zi-Gu-Za-Gu Emotion
「ドーナツガール」に続けてデジタルサウンド。こちらはかなり今風のアレンジに寄っていて、オートチューン的なエフェクトがかかったボーカルがまた新鮮。
8.cakes in the box
「ALI PROJECT」なんかをほうふつとさせるダークでゴシックな雰囲気で、聴いた瞬間ゴスロリを着て歌うエリイちゃんの姿が容易に想像できた。客席のペンライトは赤く染まりそう。
9.アリス＊コンタクト
ド直球なアイドルポップス。Bメロでは最近流行りのオーイングからの手拍子2回じゃなくて、ちゃんときれいなPPPH入れたい感じのやつ（伝われ）。
10. My first love
初恋の歌かな、って想像してたら、もうちょっと広い意味で家族愛的な曲だった。
でもエリイちゃんとしてはファンへの感謝の気持ちも込めた、とのことで、ファンのひとりとしては身に余る喜びである。工藤さんの「エリイちゃんのfirst love…俺？」みたいな発言には笑ってしまったけども。
11.星の数じゃ足りない
前々からロックが一曲入ると聞いていて、どういう路線で来るのかと思っていたところ、明るくシンプルなバンドサウンドで攻めてきた。エリイちゃんに「ロック」というイメージはあまりないので、本人もいろんなロックのCDを聴きこんでレコーディングに臨んだとのこと。結果としてエリイちゃんっぽい等身大な雰囲気に仕上がったかな、と思った。CDの音源ではどうもきれいにまとまりすぎている感が拭えず。これはライブを重ねるつれて徐々に仕上がってくる曲であると思う。
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