龍よ、狼と踊れ Dragon,Dance with Wolves」 ~草莽の死士~

感想

高品質の脚本を、レベルの高いアクションと、十分な演劇で楽しむことができました。史実をベースに、脚本家らの想像が入り交じり、観客を引き込む。山南さんの死には涙しました。
サイトウハジメや山南敬介を、「ああ使うか」と驚かされました。
あと坂本龍馬の陰陽師設定。すごいなー。「幕末」「新撰組」「攘夷志士」は創作のなかでいろいろな役割を与えられてきたけれども、こういう設定は新鮮みがあった。

まず坂本龍馬。あくどいワルモノ。ちょっと影がある。狙いがみえない。とうとう陰陽師になったよ。高杉はかわいい。
「陰陽師が過去の剣豪を呼び起こして戦う」(しかも記憶と経験あり)というのは少し転生っぽい。FGOに似ている。坂本はなにか別の目的があるのか。

山南さん、いいよ。ほかの人に剣で負けていく「後ろで待つのはいやだ」というのはすごくわかる。
しかもその死に方が、物語に沿っていそうでちゃんと史実になっている。すごい展開力。ひたすら仲間のためになりたいという山南さんの死になけた。山南さんと、「弱いからだ」といわざるをえない土方さんのやりとりがすごくいい。

キャラクターの理解と解釈がすごくいい。史実と創作のミックスが巧み。

剣の戦いが多いなか、光での剣の表現うまい。
場面転換に、薄い青色をつかうのもいい。
フランス人キャラが出てくる。剣術のなかでさりげなくフェンシングの表現。細かい。

キャラクターの志の強さが観客を惹きつける。
全体的にレベル高い。動きやアクション上手。音楽もマッチしている。
もちろん舞台なので歌や踊りはないけれど。

これをDeNAがやっていることが示唆的。単なる演劇で終わるはずがない。ゲーム、マンガボックスでのコミカライズ、小説などどうでしょうか。
FGOにならってゲームにできないかな。幕府側、倒幕側どちらも選べて、幕府側は新撰組中心で新人育成、倒幕側は過去の剣豪を呼び戻せる。さらにミニルートで、恋愛要素もあり。

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